こんにちは、Tassoです。
言わずと知られたカトラリーブランド〈Cutipol(クチポール)〉。
みなさんも、その名前を一度は聞いたことがあるかもしれません。
今回はCutipolのカトラリーの中から、最近購入した〈DUNA〉シリーズをご紹介しようと思います。
というのも、このDUNAシリーズのカトラリーは本当に使いやすいんです。
日本では、Cutipolカトラリーは〈GAO〉シリーズが有名ですが、
個人的には、DUNAもとても使いやすくておすすめです。
カトラリーをお探し中の方や、DUNAシリーズの使い心地の感想を知りたい人には、
とても役立つ記事になっていますので、ぜひご覧ください。
商品情報
DUNAのシリーズは、大きく分けて2つのタイプがあります。ディナー用、いわゆる食事用の大きいサイズのものと、デザート用の小さめサイズのものです。
今回は、2つのうち私が購入したディナー用のマットゴールドタイプについてご紹介します。
商品名
DUNA Matte Gold[デュナ マット ゴールド]
ポルトガル語で「砂丘」を意味する〈DUNA〉。
この名前は、DUNAシリーズ特有のナイフの美しい形状から名付けられたそう。
商品価格・サイズ
ディナーナイフ(品番:CT-DU-03-GB)
全長:223mm
ディナーフォーク(CT-DU-04-GB)
全長:212mm
テーブルスプーン(CT-DU-05-GB)
全長:212mm
(画像:ナイフ・フォーク・スプーンが並んだ画像)
ディナーナイフ
全長:231mm
フォーク・スプーン
全長:217mm
ちなみにGOAのナイフは、今年からサイズ仕様が変更され、
従来の223mmから231mmに少し伸びたそうです。
GOAシリーズは、全体的にDUNAよりも少しサイズが長いです。
購入可能サイト
現在DUNAシリーズはこちらのサイトで購入することが可能です。(2022年7月22日時点)
DUNAシリーズは、GOAに比べて日本での取り扱いが少ないように感じます。在庫切れの場合もあるので、購入を検討されている方はご注意ください。
直接触ってみたい、という方はこちらの店舗情報を参考にされると良いかと思います。
しかし在庫切れの場合もあると思われますので、事前にお店に電話などで確認をしてから行くのが良いでしょう。
商品のデザインコンセプト・特徴
商品名の部分でもお伝えした通り、DUNAの名前の由来はそのナイフの美しい形状。DUNAとは、ポルトガル語で「砂丘」を意味します。
おそらく、ナイフの美しい曲線を砂丘に見立てたのでしょう。
また、ポルトガルのCutipol公式サイトでは、DUNAについてデザイナーのJosé Joaquim Ribeiroさんの以下のようなコメントを掲載しています。
Duna is an encounter with the modernist spirit and its paradoxical statement enunciated by Mies van der Rohe – Less is More – standing out for its ergonomics and formal simplicity. The clean lines, elegant and well-defined, enhance its beauty and strong character and creating a significant visual impact.
José Joaquim Ribeiro
「DUNAは、モダニズム精神と、ミース・ファン・デル・ローエが発した[Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)]という逆説的な主張の出会いであり、その人間工学とフォーマルなシンプルさが目を引きます。
エレガントではっきりとした輪郭のきれいなラインは、その美しさと力強い個性を際立たせ、非常に強い視覚的インパクトを与えているのです。 José Joaquim Ribeiro」
訳:tasso
つまり、このDUNAというカトラリーは、モダニズムの精神、そして「Less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」を体現したものだと言えそうです。
個人的見解にはなりますが、確かにDUNAのそのシンプルな形には、無駄を削ぎ落とした美しさを感じます。
さらに、シンプルながらも従来のカトラリーとは一線を画したその形状は、モダニズムの精神の体現と言えるのではないかと思います。
DUNAには、デザイナーや製作者の意図やコンセプトがしっかりと表現されているということが、調べれば調べるほど良くわかりました。
個人的な感想・使用感
よかった点
繰り返しにはなりますが、DUNAの大きな魅力と言えば、その特徴的なナイフの形でしょう。
DUNAのナイフの柄の部分は四角くなっており、ナイフを立てて置くことが可能です。
そのため、ナイフがお皿の上でカラカラと転がったりすることもありません。
また、この柄の部分の形状により、人差し指の置き場所が安定するんですね。
これによって、食べ物をカットする時にとても力を入れやすいというメリットがあると、使っていて感じました。
私がDUNAのカトラリーと出会ったのは、とあるレストランだったのですが、その時も、このナイフを持った瞬間の手への馴染み具合に感動しました。
そして、それがきっかけで、我が家にお迎えすることになったのです。それほど、このナイフの形状は他にはない特徴であり、感動をもたらすほど優れているのだと感じます。
ナイフに注目が集まりがちなので、フォークやスプーンはどうなのか?と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
実は、DUNAシリーズはフォークやナイフもとても使いやすいんです。
もちろん、特徴的な平たい持ち手が安定した持ちやすさを生み出しているのは、フォークもスプーンも同じ。
フォークは、あえて鋭く斜めにカットされた先のおかげで、食べ物がとても刺しやすいです。これはCutipolのフォーク全体がそのようなデザインかもしれませんね。
またスプーンは、柄からツボの部分の角度が比較的緩やかに作られていると感じます。
皿の形状にもよるかもしれませんが、カレーなどの平皿の場合はとても掬いやすく感じました。
またスプーンのツボ部分も浅めで細長めのデザインのため、口の中にも運び入れやすいですね。
気になる点
ここまでDUNAの良い面をお伝えしてきました。
何か気になる点などはないの?と思う方もいらっしゃるでしょう。(笑)
私が気になった点は、2つあります。
一つは、重さ。
柄の部分が樹脂製のGOAなどに比べると、やはりDUNAは重さがあります。この重さによって安定感も生み出されていると感じるので、私自身はそこまで気になってはいません。
しかし、カトラリーの軽さを重視される方には、少し気になる点ではないかと思いました。
もう一つは、メッキ。
今回ご紹介したDUNAのマットゴールドもメッキが施されています。
これはCutipolに限らずですが、メッキをされているということは、使用しているうちに少しずつ剥げていくということです。
個人的には、それも味の一つだなぁと思ってはいるのですが、購入した当初の美しさを保ちたい人にとっては、気になる点かと思います。
ただ、 Cutipol日本公式サイトがメッキに関するコラムを公開していて、その中でなるべくメッキが剥げるのを遅らせるためのお手入れ方法などをご紹介しています。
また製品によっては修理もできるようです。(※いくつか注意点あり)
こちらのコラムを参考にお手入れしながら、場合によっては修理を依頼するといった方法で長く購入当初の美しさを楽しむことがでできるのではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Cutipolには、有名なGOA以外にも素敵なカトラリーがたくさんあります。今回はそのうちのDUNAをご紹介しました。
カトラリーの好みは本当に人それぞれ。重いものが好みの人もいれば、軽いものが好きな人もいます。
また人それぞれ手のサイズや口のサイズも異なるので、誰かにとって最高でも、自分にとってはあまりしっくりこなかったりすることもあるものです。
今回の記事はあくまで私にピッタリだったDUNAのカトラリーの紹介でしたが、ぜひ皆さんも、自分にあったカトラリーを見つけることをお勧めします。
たかがカトラリー。されどカトラリー。
自分に合ったカトラリーを使うだけで、食事がより一層特別で楽しいものになりますよ。